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文字‘@’は,特別なTexinfoコマンドを開始するために使用されます.(そ れは,プレーンTeXに‘\’があるのと同じ意味です.)Texinfoは四つの形 式の@-コマンドがあります.
これらのコマンドは,@に句読点やアルファベット以外の文字が続いたものから
成り立ちます.アルファベットでないコマンドはほとんど,常に段落内のテキス
トの一部で,全く引数をとりません.二文字(@ともう一文字)は,完全にそれ自
身になります.カッコは続きません.アルファベットでないコマンドは以下のも
のです.@.
,@:
,@*
,@SPACE
,
@TAB
,@NL
,@@
,@{
,そして
@}
.
これらのコマンドは,@で始まる,単語が続き,左右のカッコが続きます.これ
らのコマンドは,ドキュメントに特別なシンボルを挿入します.それらに引数は
必要ありません.例えば,@dots{}
⇒ ‘…’,
@equiv{}
⇒ ‘≡’,@TeX{}
⇒
‘TeX’,そして@bullet{}
⇒ ‘•’です.
これらのコマンドは,@で始まり,文字や単語が続き,カッコ内に引数が続きま
す.例えば,コマンド@dfn
は用語の紹介や使用の定義を示します.それ
は以下のように使用されます.‘Texinfoでは,@@-コマンドは
@dfn{mark-up}コマンドです.’
これらのコマンドは行全体を占有します.行を@で開始し,コマンドの名前(単
語)が続きます.例えば,@center
や@cindex
です.引数が必要
無い場合,単語は行の終りが続きます.引数がある場合,コマンド名とスペース
で分けられています.カッコは使用しません.
このため,アルファベットコマンドは,異なる引数の構文を持つクラスに分類さ れます.その名前の外見からコマンドが属するクラスは分かりませんが,コマン ドの意味は分かります.コマンドがglyphを意味する場合,それはクラス2で引数 はいりません.それが,段落の部分としての他のテキストと一緒に使用されるコ マンドを意味する場合,コマンドはクラス3でカッコ内に引数が続きます.それ 以外の場合,それはクラス4で,その引数として行の残りを使用します.
クラス3と4のコマンドが異なる構文を持っている目的は,Texinfoファイルを読
み易くし,GNU Emacsの段落と補充コマンドが正確に動作する助けとするためで
す.この規則に一つの例外があります.それは@refill
コマンドで,そ
れは段落の終りで,最後のピリオドや句読点文字の直後に常に使用されます.
@refill
は引数をとらず,カッコは要求されません.
@refill
は,行の最初に現われないので,Emacs 段落コマンドは決して
混乱しません.
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この文書は新堂 安孝によって2009年9月22日にtexi2html 1.82を用いて生成されました。