Precision

精度をもつ具象数値クラスのための Mix-in。 ここでいう精度とは実数の近似 の良さを意味します。抽象数値クラスや複素数、行列などそれら自身が実数に 含まれないような クラスにインクルードすべきではありません。

モジュールメソッド:

Precision.included(module_or_class)

ruby 1.7 feature

Precision がインクルードされた時に呼ばれます。詳細は Module#included を参照してください。

このメソッドは、Precision をインクルードするクラスやモジュー ルに対してメソッド induced_from を自動的に定義するためにあり ます。*1

Precision.induced_from(number)

number を自分のクラスに変換した結果を返します。 デフォルトの 定義は、例外 TypeError を発生させるので、Mix-in したクラスで このメソッドを再定義する必要があります。再定義に、 Precision#prec を使うと、 無限ループになる可 能性があります。

メソッド:

prec(klass)

self を精度 klass に変換した結果を返します。デフォルト の定義では klass.induced_from(self) を呼び出し、その結 果を返します。

新しく精度クラスを作るときは組み込みクラスの Precision.induced_from を変更するのではなく、この prec の再定義で対応するべきです。

prec_i

selfInteger に変換します。prec(Integer) と等 価です。

prec_f

selfFloat に変換します。prec(Float) と等価で す。


*1ruby 1.6 以前は、これを Module#append_feature を再定義すること で実現していました



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