Continuation

組み込み関数 callcc { |cont| ... } の呼び出し は、直前の状態(ローカル変数の定義、スタックフレーム)を cont に記憶 してブロックを実行します。cont は、Continuation クラスのインスタ ンスで、Continuation#call メソッドを実行するこ とでいつでも記憶した状態を継続することができます。

C 言語の setjmp()/longjmp() がわかる人は

setjmp() == callcc {|c| }
longjmp() == c.call

と考えれば、わかりやすいかも知れません(ただし、callcc はスタックが深く なる方向にもジャンプ出来るという違いがあります)

callcc() は、ブロックの戻り値を返しますが、Continuation#call(args) が呼び出されたときは args を返します。

例:*1

以下は、Continuationによる無限ループの例

def LOOP
  c = nil
  yield callcc {|c| true}
  c.call(false)
end

LOOP {|v| p v}

=> true
   false
   false
   false
     :
     :

callcc とは、call-with-current-continuation の略です。

スーパークラス:

メソッド:

self[ret[,ret2[,...]]] ((<ruby 1.8 feature>))
call(ret[,ret2[,...]])

self が記憶した状態を継続します。引数は そのまま callcc の戻り値になります。


*1よりコアな例は [ruby-list:34943] を参照のこと



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