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Gaucheは独立したSchemeインタプリタとしても、組み込みのSchemeライブラリとしても
使うことができます。Gaucheのディストリビューションには、gosh
という
インタプリタが附属しています。
Gaucheのインタプリタです。 scheme-fileが与えられなければ、
gosh
はインタラクティブに動作します。すなわち、標準入力からScheme式を読み込み、
それを評価して結果をプリントするという動作を、EOFを読むか明示的に終了させられるまで
続けます。
もしscheme-fileが与えられておらず、しかし入力が端末でない場合、
gosh
はread-eval-printループに入りますが、入力待ちの際にプロンプトを
表示しません。これはScheme式をパイプでgoshに処理させる場合に便利です。
-b
または-i
オプションでこの動作を強制的にonまたはoffできます。
scheme-fileが与えられた場合、gosh
はそれをSchemeプログラムとして
ロードし、終了します。この動作に関してはSchemeスクリプトを書くを参照して
下さい。
gosh
には以下のようなコマンドラインオプションがあります。
`-' で始まらない最初のコマンドライン引数がスクリプトファイルと認識されます。
スクリプトファイル名が `-' で始まっている可能性がある場合は、ダミーオプション
`--
' をスクリプトファイル名の前に置いて下さい。
pathをロードパスのリストの最初に加えます。このオプションは複数指定できます。
pathをロードパスのリストの末尾に加えます。このオプションは複数指定できます。
gosh
が起動時にシステムの初期化ファイルをロードしないようにします。
gosh
のバージョンを表示して終了します。
起動後、インタラクティブなread-eval-printループに入る前、もしくはscheme-file
をロードする前にmoduleを“use”します。つまりそのモジュールがロードされ
インポートされます。(use
の詳細についてはモジュールの定義と選択を参照して下さい。)
このオプションは複数指定できます。
起動後、インタラクティブなread-eval-printループに入る前、もしくはscheme-file をロードする前にfileをロードします。ロードの詳細についてはSchemeファイルのロード を参照して下さい。このオプションは複数指定できます。
起動後、インタラクティブなread-eval-printループに入る前、もしくはscheme-file をロードする前にscheme-expressionを評価します。評価は interaction-environment中で行われます(eval と repl参照)。 このオプションは複数指定できます。
オプション-eとほぼ同じですが、scheme-expressionは それが括弧で囲まれているかのように読まれます。 このオプションは複数指定できます。例:
% gosh -umath.const -E"print (sin (* pi/180 15))" -Eexit 0.25881904510252074 |
バッチ。入力が端末であってもプロンプトを出さないようにします。
インタラクティブ。入力が端末で無くてもプロンプトを出すようにします。
このオプションはコンパイラとランタイムの動作に影響を与えます。 今のところ、次のオプションのみがcompiler-optionとして有効です。
一切のインライン展開を行いません。このオプションは以下の no-inline-globals no-inline-locals および no-inline-constants を同時に指定したのと等価です。
大域(global)関数のインライン展開を展開を行ないません。
局所(local)関数のインライン展開を展開を行ないません。
定数のインライン展開を行ないません。
デバッグのためのソースファイル情報を保持しません。メモリの使用量は小さくなります。
ファイルがロードされる時にそれを報告します。
R5RSに示される通り、シンボルの大文字小文字を区別しません。 (デフォルトではこれらは区別されます)。 大文字小文字の区別 を参照して下さい。
"../src
" と "../lib
" を、初期化ファイルを読む前に
ロードパスに加えます。これは、作成されたgosh
をインストールせずに
ソースツリーの中で実行してみるのに便利です。
プロファイラを有効にします。以下のようなprofiler-optionが 今のところサポートされています。
time
関数中で費された時間と、各関数が呼ばれた回数を記録して報告します。
load
各モジュールをロードするのにかかった時間を記録して報告します。 スクリプトの起動時間をチューンするのに便利です (実経過時間が報告されます)。
詳しくはプロファイラを使うを参照して下さい。
--
このオプションに出会うと、gosh
はオプションの解析を止めて、その次の引数を
無条件にscheme-fileであると見倣します。scheme-fileがマイナス記号で
始まっている場合に必要です。
オプション-I, -A, -l, -u, -e 及び -E は、それらがコマンドライン引数として 出現した順に処理されます。例えば、-Iにより追加されるロードパスは それ以降の-lや-uオプションに影響を与えますが、それ以前のものには影響を 与えません。
以下の環境変数を認識します。
この環境変数によって、追加するロードパスを指定できます。
パスは ':
' で区切ります。
この変数によって指定されたパスはシステムのデフォルトのロードパスの前に
連結されます。
この変数によって、動的にロードするオブジェクト用の追加ロードパスを
指定できます。パスは ':
' で区切ります。
この変数によって指定されたパスはシステムのデフォルトのロードパスの前に
連結されます。
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