[ < ] [ > ]   [ << ] [ Up ] [ >> ]         [Top] [Contents] [Index] [ ? ]

1. はじめに

本書はGauche Scheme systemに関する、ユーザのためのガイドと リファレンスです。なるべくGaucheの実装を正確に記述することを 目的として、時には背景となる設計上の選択も含めて説明しています。

したがって、既にSchemeを知っていてGaucheの全機能を活用して プログラムを書きたいという読者を対象にしています。 Schemeに触れるのが初めての読者は、何らかのチュートリアルを併用すると 良いでしょう。私もいずれチュートリアルめいたものを書くつもりです。

このマニュアルでは、GaucheのScheme言語としての面のみを扱います。 GaucheはC言語から呼べる汎用リスト処理ライブラリとしての側面も持っていますが、 それは別ドキュメントで解説する予定です。Gaucheを組み込み言語として使いたい、 もしくはGaucheをC言語で拡張したいという読者はそのドキュメントが必要となります。

Scheme言語としての側面に関しては、なるべくこのマニュアル一冊でリファレンスとしての 用が足りるように記述しました。標準に定められている関数でも、こちらのマニュアルだけで 使うのに必要な事項を知ることができます。但し、このマニュアルは標準文書の替わりには なりません。記述を短くするために理論的な背景などは省略してあります。 オリジナルのドキュメントへのポインタを参考文献の項に上げておきましたので、 必要に応じて参照して下さい。

もしあなたがこのマニュアルをオフラインで読んでいるなら、 時々下記のURLをチェックしてみて下さい。更新があるかもしれません。

 
http://practical-scheme.net/gauche/.

なお、本マニュアルの日本語版製作には、 佐藤 誠 氏、山下 伸夫 氏の協力を頂きました。


[ < ] [ > ]   [ << ] [ Up ] [ >> ]

This document was generated by Shiro Kawai on November, 22 2009 using texi2html 1.78.