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2. インストール


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2.1 APEL のインストール

APEL は A Portable Emacs Library の略であり、Emacs のバージョン間差異吸 収を中心とした便利なライブラリを提供します。

DDSKK 14.2 より、GNU Emacs 22 以上において APEL を別途インストールする必 要がなくなりました。他に APEL 依存のプログラムを使用していなければ、イン ストール済の APEL は削除することが可能です。

GNU Emacs 21 及び XEmacs をお使いの場合は DDSKK をインストールする前に APEL (APEL 10.8 以上を推奨) をインストールして下さい。

APEL は次のサイトから入手できます。

http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/%7Etomo/elisp/APEL/


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2.2 DDSKK のインストール

ここでは、UNIX 上で make コマンドが用意されている場合を想定しています (2)

まず、tar コマンドと gzip コマンドを使用して、 DDSKK を書庫 ‘ddskk-VERSION.tar.gz’ から取り出します。

 
% gzip -cd ddskk-14.2.tar.gz | tar xvf -

次に、DDSKK のトップディレクトリ(3)をカレントディレクトリにします。

 
% cd ddskk-14.2

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2.2.1 GNU Emacs へのインストール

まずは、DDSKK がどのディレクトリにインストールされるのか、‘what-where’ を引数に make コマンドを実行して確認しましょう。

 
% make what-where
-|SKK modules:
-|  skk-cursor, skk-viper, …
-|  -> /usr/local/share/emacs/23.2/site-lisp/skk

-|SKK infos:
-|  skk.info
-|  -> /usr/local/share/info

-|SKK tutorials:
-|  SKK.tut, SKK.tut.E, NICOLA-SKK.tut, skk.xpm
-|  -> /usr/local/share/skk

この段階でインストール先ディレクトリが表示されない場合は APEL の path を ‘SKK-CFG’ に記入します。‘SKK-CFG’ に設定方法が書いてあ ります。また、DDSKK のインストール先ディレクトリを変更したい場合も、 ‘SKK-CFG’ ファイルを編集することにより指定できます。

つぎにスーパーユーザになって、

 
% make install

と実行すると、実際に DDSKK がインストールされます。

あるいは、一般ユーザが自分の home directory を root directory としてイン ストールするには、PREFIX を

 
% make install PREFIX=~/

と指定します。

特定の Emacs を指定する場合は、

 
% make install EMACS=mule

と指定します。


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2.2.2 XEmacs へのインストール

XEmacs でパッケージとしてインストールする場合は、まず、‘what-where-package’ を引数に make コマンドを実行してパッケージのインストール先を確認しましょう。

 
% make what-where-package EMACS=/usr/bin/xemacs
-|xemacs -batch -q -no-site-file -l SKK-MK -f SKK-MK-what-where-package
-|  Loading /home/user/temp/ddskk-14.1.50/SKK-CFG...
-|SKK modules:
-|  skk-cursor, skk-viper, …
-|  -> /usr/share/xemacs/site-packages/lisp/skk

-|SKK infos:
-|  skk.info
-|  -> /usr/share/xemacs/site-packages/info

-|SKK tutorials:
-|  SKK.tut, SKK.tut.E, NICOLA-SKK.tut, skk.xpm
-|  -> /usr/share/xemacs/site-packages/etc/skk

インストール先ディレクトリの確認が済みましたら、スーパーユーザになって ‘install-package’ を引数に make を実行すると実際にインストールされます。

 
% make install-package EMACS=/usr/bin/xemacs
-|xemacs -batch -q -no-site-file -l SKK-MK -f SKK-MK-install-package
-|  Loading /home/user/temp/ddskk-14.1.91/SKK-CFG…
…

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2.3 辞書について

DDSKK を使用するには、いわゆる辞書 (主にかなと漢字の対応を記述したデータ) が必要です。

従来の DDSKK を利用するには、後述する SKK 辞書の別途インストールが必要で した。DDSKK 14.2 より、GNU Emacs との組合わせにおいて Emacs 同梱の辞書 データ (ja-dic) を利用した変換に対応し、別途辞書ファイルをインストールし なくても最低限の使用ができるようになりました。(XEmacs では利用できません)

ja-dic は Emacs の入力メソッド LEIM のために SKK-JISYO.L から変換して生 成されたものです。英数変換や数値変換などのエントリは削除されているものの、 通常のかな漢字変換については SKK-JISYO.L と同等にできます。

とはいえ、有志の知恵を結集して作られている各種 SKK 辞書は便利ですから、 是非入手してインストールしましょう。


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2.4 辞書の入手

DDSKK を使用する SKK 辞書群の入手について解説します。

SKK 各辞書の解説とダウンロード

http://openlab.jp/skk/wiki/wiki.cgi?page=SKK%BC%AD%BD%F1

上記のサイトには様々な辞書が用意されています。以下は一例です。

SKK-JISYO.S

S 辞書(主に単漢字が登録。最小限必要な語を収録)

SKK-JISYO.M

M 辞書(普通に使う分には足りる程度)

SKK-JISYO.ML

M 辞書と L 辞書の中間のサイズの辞書。L 辞書収録語の内、EPWING 辞書やオン ライン辞書で正しいと判別された語をベースにして加除。

SKK-JISYO.L

L 辞書(あらゆる単語を収録)

zipcode

郵便番号辞書

SKK-JISYO.JIS2

JIS X 0208 で定められている第2水準の文字を、部首の読みを見出し語として 単漢字を収録した辞書

SKK-JISYO.JIS3_4

JIS 第3水準、第4水準の文字に代表される、JIS X 0208 には含まれない が JIS X 0213 には含まれる文字及びそれらを含む語録を収録した辞書

SKK-JISYO.public+

public+ 辞書

SKK-JISYO.edict

edict 辞書(英和辞書)

SKK-JISYO.wrong

間違い辞書(S, M, L 辞書に既に登録されていたが、間違いであったので削除さ れた単語を収録)

一部の辞書の著作権は GNU GPL v2 とは異なるものがありますのでご注意下さい。 詳細は、次の資料を参照して下さい。

http://openlab.jp/skk/skk/dic/READMEs/committers.txt


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2.5 辞書を DDSKK と同時にインストールする

DDSKK のソースを展開すると、中に ‘dic’ というディレクトリが存在しま す。‘SKK-JISYO.L’ などをこのディレクトリにコピーしてから

 
% make install

を実行すると、辞書ファイルがチュートリアル (‘SKK.tut’) と同じディ レクトリ (‘/usr/share/skk’ や ‘c:/emacs-23.2/etc/skk’ など) に インストールされます。

さらに、‘SKK-JISYO.L’ を DDSKK ソースの ‘dic’ ディレクトリにコ ピーしてから

 
% make cdb

を実行すると、CDB 形式辞書 ‘SKK-JISYO.L.cdb’ が生成されます。この後 で上記 make install を実行すると ‘SKK-JISYO.L.cdb’ も ‘SKK-JISYO.L’ と共にインストールされます (4)


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2.6 辞書サーバの入手

辞書サーバはオプションですので無くても DDSKK は動作しますが、特に辞書のサ イズが大きな場合は辞書サーバを利用することで省メモリ効果を得られます。ま た、辞書サーバによっては複数辞書の検索、EPWING 辞書の検索ができたりするも のもあります。

DDSKK は特定の辞書サーバの実装に依存していませんので、下記の辞書サーバの いずれでも動作可能です。ソースやバイナリの入手、インストールについてはそ れぞれのウェブサイトをご参照下さい。

辞書サーバの説明とリンク

http://openlab.jp/skk/skkserv-ja.html


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