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以下では Wanderlust で扱えるフォルダについて説明します。
Wanderlust は ELMO のインタフェースを利用しているため、ELMO モジュールが サポートしていれば、どんなフォルダでも利用できます。
バージョン 2.14.0 現在、用意されているフォルダは、IMAP, NNTP, LocalDir(MH), Maildir, News Spool, Archive, POP, Shimbun, Namazu, Multi, Filter, Pipe, File, Access, Internal の 15 種類です。
3.1 IMAP フォルダ | ‘%’ – IMAP フォルダ | |
3.2 NNTP フォルダ | ‘-’ – NNTP フォルダ | |
3.3 MH フォルダ | ‘+’ – MH フォルダ | |
3.4 Maildir フォルダ | ‘.’ – Maildir フォルダ | |
3.5 News Spool フォルダ | ‘=’ – News Spool フォルダ | |
3.6 アーカイブフォルダ | ‘$’ – アーカイブフォルダ | |
3.7 POP フォルダ | ‘&’ – POP フォルダ | |
3.8 新聞フォルダ | ‘@’ – 新聞フォルダ | |
3.9 Namazu フォルダ | ‘[’ – Namazu フォルダ | |
3.10 マルチフォルダ | ‘*’ – マルチフォルダ | |
3.11 フィルタフォルダ | ‘/’ – フィルタフォルダ | |
3.12 パイプフォルダ | ‘|’ – パイプフォルダ | |
3.13 内部フォルダ | ‘'’ – 内部フォルダ | |
3.14 ファイルフォルダ | – ファイルフォルダ | |
3.15 アクセスフォルダ | – アクセスフォルダ |
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RFC 2060 で規定された IMAP4rev1 を利用してメールを読むためのフォルダです。
書式:
‘%’ メールボックス名 [‘:’ ユーザ名 [‘/’ 認証法]][‘@’ ホスト名][‘:’ ポート番号][‘!’] |
認証法には |
default 値:
ユーザ名 -> 変数 |
メインで使用する IMAP サーバを変数 elmo-imap4-default-server
に指定すると、いちいちフォルダ名にホスト名を書かずに済みます。例えばファ
イアウォールを越えなければならない場合でも ‘foo%imap@gateway’ のよ
うに指定できます。
;; 例: imap4.exaple.org をメインで使用する IMAP サーバとして設定
(setq elmo-imap4-default-server "imap4.example.org")
|
フォルダ名の最後に ‘!’ が付いていると、SSL (Secure Socket Layer)を 利用してコネクションを張ります。‘!!’ だと、STARTTLS によりSSL コネ クションを張ります。
変数 elmo-imap4-default-stream-type
の値が ssl
なら、
‘!’ を付けなくても SSL を使います。starttls
なら ‘!!’
を意味します。これらの場合、通常の接続をするにはフォルダ名の最後に
‘!direct’ を付けます。
;; 例: SSL を利用してコネクションを張る
(setq elmo-imap4-default-stream-type 'ssl)
|
(OpenSSL に含まれる openssl
にパスが通っている必要があります。
STARTTLS を利用するには、さらに、starttls パッケージをインストールする必
要があります。)
認証法として、login
、cram-md5
もしくは digest-md5
を指定した場合、パスワードをエンコードして送信します。ただし、サーバ側が
パスワードをエンコードして受け取る能力が無い場合は、確認の後、
clear
(生パスワードを送る) に切替えます。変数
elmo-imap4-force-login
が non-nil ならば、確認無しに clear
に切替えます(初期設定は nil
)。
;; 例: 生パスワードで認証
(setq elmo-imap4-default-authenticate-type 'clear)
|
例:
%inbox -> IMAP のメールボックス、"inbox" %#mh/inbox -> IMAP のメールボックス、"#mh/inbox" %inbox:hoge -> IMAP のメールボックス、"inbox" へユーザ "hoge" でアクセス。 %inbox:hoge/clear@server1 -> server1 上の IMAP のメールボックス "inbox" へ ユーザ "hoge" で、生パスワードを送って('clear で) アクセス。 |
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Emacs が UTF-7 に対応していれば,変数
elmo-imap4-use-modified-utf7
にnon-nil の値を設定すれば(デフォル
トは nil
)、日本語(やその他の英語以外の言語)でメールボックス名を指
定することができます。
現在、Emacs を UTF-7 に対応させるには、Mule-UCS を別にインストールする 必要があります。Mule-UCS は以下の Emacsen で動作します。
Mule-UCS は以下から入手可能です。
ftp://ftp.m17n.org/pub/mule/Mule-UCS/ |
cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root login Password: NULL (Just enter return key) cvs -d :pserver:anonymous@cvs.m17n.org:/cvs/root checkout ucs-conv |
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ネットニュースを読むためのフォルダです。 一つのニュースグループを一つのフォルダとして扱います。
書式:
‘-’ ニュースグループ名 [[‘:’ ユーザ名][‘@’ ホスト名][‘:’ ポート番号]][‘!’] |
default 値:
ホスト名 -> 変数 |
ユーザ名が non-nil の場合は AUTHINFO による認証を行ないます。 フォルダ名の最後に ‘!’ が付いていると、SSL を利用してコネクションを張ります。 ‘!!’ だと、STARTTLS により SSL コネクションを張ります。
変数 elmo-nntp-default-stream-type
の値が ssl
なら、‘!’ を付け
なくても SSL を使います。starttls
なら ‘!!’ を意味します。
これらの場合、通常の接続をするにはフォルダ名の最後に ‘!direct’ を付けます。
例:
-fj.rec.tv -> ニュースグループ、‘fj.rec.tv’。 -fj.rec.tv@newsserver -> ‘newsserver’ 上のニュースグループ、‘fj.rec.tv’。 |
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MH 形式(1ファイル1メール)で保存されたメールを読むためのフォルダです。
書式:
‘+’ ディレクトリ名 |
ディレクトリ名は、通常、変数 elmo-localdir-folder-path
(初期設定は ‘~/Mail’) からの相対パスですが、
‘/’ や ‘~’ で始まっていれば絶対パスと見做します
(ドライブレターも同様です)。
メッセージが保存されるファイルのファイル名には、メッセージ番号を使用します。
例:
+inbox -> ‘~/Mail/inbox’ +from/teranisi -> ‘~/Mail/from/teranisi’ +~/test -> ‘~/test’ |
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Maildir 形式(1ファイル1メール)で保存されたメールを読むためのフォルダです。
書式:
‘.’ ディレクトリ名 |
ディレクトリ名は、通常、変数 elmo-maildir-folder-path
(初期
設定は ‘~/Maildir’) からの相対パスですが、‘/’ や ‘~’ で始
まっていれば絶対パスと見做します(ドライブレターも同様です)。
Maildir は、‘cur’, ‘new’, ‘tmp’ のディレクトリを含んでい ます。実際にメッセージが存在するのは、指定ディレクトリ直下の ‘cur’ ディレクトリです。指定ディレクトリ直下の ‘new’ ディレクトリに存在する メッセージファイルは、アクセス時に ‘cur’ ディレクトリへ移動されます。 また、‘tmp’ ディレクトリにあり、かつ 36 時間以上アクセスが無いメッ セージファイルは削除されます。
この動作は http://cr.yp.to/proto/maildir.html に従っています。
(日本語訳は http://man.qmail.jp/jman5/maildir.html)
例:
. -> ‘~/Maildir’ .inbox -> ‘~/Maildir/inbox’ .from/teranisi -> ‘~/Maildir/from/teranisi’ .~/test -> ‘~/test’ |
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Mew/IM が提唱する、ローカルに保存されたニュース記事を読み書きするための
フォルダです。NNTP 経由ではなく、gnspool
などを使って取り寄せ
ているような場合にそのスプールを直接読む、という使い方も想定しています。
書式:
‘=’ ディレクトリ名 |
ディレクトリ名は、変数 elmo-localnews-folder-path
(初期設定
は ‘~/News’)で指定したディレクトリのサブディレクトリを指します。ディ
レクトリの区切りは ‘.’ でも可です。
例:
=fj/os/os2 -> ‘~/News/fj/os/os2’ =fj.os.bsd.freebsd -> ‘~/News/fj/os/bsd/freebsd’ |
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Info-ZIP や LHA などで圧縮されたアーカイブファイルを一つのフォルダとし て扱います。
書式:
‘$’ ディレクトリ名 [‘;’ アーカイバタイプ ‘;’ プレフィクス] |
ディレクトリ名は、通常、変数 elmo-archive-folder-path
(初期設定は ‘~/Mail’) からの相対パスですが、
‘/’ や ‘~’ で始まっていれば絶対パスと見做します
(ドライブレターも OK)。
ange-ftp 表記も ange-ftp, efs が使える環境では OK です。
フォルダの実体としての書庫ファイルは、上述のディレクトリにある
elmo-archive-basename
(初期値は ‘elmo-archive’)になります。
ただし、ディレクトリでなくファイルであった場合、そのファイルをフォルダ
と見做します。
拡張子はアーカイバ毎に自動的に(動的に)選択されます。
アーカイバタイプを省略した場合、変数 elmo-archive-default-type
(初期設定は zip
)が参照されます。
プレフィクスは、書庫がディレクトリ構造を持っている場合に、そのディ
レクトリ部分を指定します。これは主にアーカイブサービスや tar
+
gzip
+ uuencode
によるダイジェスト配送を提供している
ML の書庫ファイルを展開することなくマウントするためのもの、つまり閲覧時
の便宜のためのものです。
例えば ML サーバが fml の場合、‘msend.tar.gz’ は ‘spool/1’ の ような構造なので、‘spool’ を指定します。
例:
$teranisi -> ‘~/Mail/teranisi/elmo-archive.zip’ $bsd/freebsd;lha -> ‘~/Mail/bsd/freebsd/elmo-archive.lzh’ $/foo@server:~/bar;zoo -> ‘server’ 上の ‘~/bar/elmo-archive.zoo’ $d:/msend.tar.gz;tgz;spool -> ‘d:/msend.tar.gz’ $ml;zip/ -> ‘~/Mail/ml’ 以下のアーカイブフォルダからなる アクセスグループ |
3.6.1 アーカイブフォルダが対応している(対応可能な)アーカイバ | ||
3.6.3 TIPS | ||
3.6.4 アーカイブフォルダに関する変数 |
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デフォルトで以下のアーカイバに対応します。
LHA, Info-ZIP/UNZIP, ZOO, RAR ;; フルスペック GNU TAR( |
複数ファイルを1プロセスで一つの書庫へまとめることができるアーカイバであ
れば、必要な変数を追加定義するだけで使える可能性があります(ARJ/UNARJ,
ARC は、手許で使ってないので定義していません。TAR は元ファイルを消す
(mv
) ことができない点で真面目にサポートしていません)。複数ファイ
ルを一つにまとめられない点で gzip
, bzip
,
bzip2
は使えません。標準出力へ解凍できないアーカイバにも標準で
は対応しません。
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フルスペックで読み書き可能なことを確認しているアーカイバは、以下のとお りです(‘*’ 印のものは処理速度などの点で最も適しているもの)。
[OS/2] Warp4.0J(w/o VoiceType)+Fx00505/emx0.9c(fix04)/PMMule,EmacsPM LHA OS/2 version Rel.2.06b Feb 18, 1998 *UnZip 5.32 of 3 November 1997, by Info-ZIP. *Zip 2.2 (November 3rd 1997). Zoo archiver, zoo 2.1 $Date: 91/07/09 02:10:34 $ GNU tar version 1.10 - AK 2.58 (DBCS/SJIS) 981216(homy)版 gzip 1.2.4 (18 Aug 93) + bzip2 パッチ(by 飯田さん) [UN|X] FreeBSD 2.2.7-RELEASE, Linux 2.0.30, Solaris2.6, HP-UX 9.07 LHa for UNIX V 1.14c UnZip 5.32 of 3 November 1997 Zip 2.2 (November 3rd 1997) GNU tar 1.12 (1.11.x は不可) gzip 1.2.4 (18 Aug 93) [Win32] Win.98/Meadow Lha32 version 1.28 Zip 2.2 UnZip 5.40 GNU tar 1.11.8 + 1.5(WIN32) GZIP 1.2.4 RAR 2.06 |
※ LHA に関する注意
OS/2 の場合、Peter Fitzsimmons 氏作の LH/2 には対応しません。平松版をお 使いください。 Win32 では DOS 版でなく、LHa32 でないと動かないとのことです。
※ GNU tar に関する注意
GNU tar は書庫からの削除に問題があるものが多いので、特に注意してください。 書庫が破壊される危険性が高いので、フルスペックで読み書きする前に ‘--delete’ ‘-f’ を充分テストしておいてください。なお、上記 のものでは今のところ問題は報告されていません。
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快適に移行するには、wl-summary-archive
を実行する
(see section メッセージのアーカイブ) か、Expire 機能 (see section メッセージの自動削除) と組み合わせると良い
でしょう。ただし、Expire 機能で作成したアーカイブフォルダを扱う場合は、
変数 elmo-archive-treat-file
を non-nil に設定する必要があります。
なお、OS/2 上でのテストでは、Mule2.3(19.28) と Emacs20.2 では処理速度に
圧倒的な違いがあります。快適に使うには Emacs20 をお勧めします(re-search
の速度の問題だとすると 19.3x 以上かどうかが境になるでしょう)。
また、一つの書庫ファイルが多くのファイルを含んでいるとアーカイバ起動時 のオーバーヘッドが加速度的に増加する(特に LHA の場合)ため、150 通程度、 最大でも 200 通までにしておくと、ストレスなく読み書きできるでしょう。
なお、当然のことながら
(setq wl-fcc "$backup") (setq wl-trash-folder "$trash;lha") |
も可能です:-)。
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elmo-archive-default-type
デフォルトのアーカイバタイプをシンボルで指定します。初期値は zip
です。
elmo-archive-type-method-alist
アーカイバの type (実際には ‘lha’, ‘zip’, ‘zoo’, ‘tgz’ などの文字列が入る)毎の、各種メソッドを記述します。連想リスト の各要素は以下のようになります。
(action . (exec-name options)) ;; 外部プログラムとオプション (action . function) ;; 関数 |
現在のところ、有効な action は
'ls, 'cat ('cat-headers) ;; 最低限必要(閲覧のみ) 'mv ('mv-pipe), 'rm ('rm-pipe) ;; 上とセットでフルスペック 'cp ('cp-pipe) ;; |
です。括弧内のものは、無くても構いません(あれば優先的に使います)。
elmo-archive-suffix-alist
アーカイバタイプ(シンボル) 毎に対応する書庫の拡張子を記述します。
elmo-archive-file-regexp-alist
書庫のリスト閲覧時の出力からファイル名を取得するための正規表現を、アー カイバタイプ (シンボル) 毎に記述します。
elmo-archive-method-list
有効にしたい type の elmo-archive-type-method-alist (type はアーカイバのシンボル)をリストで記述します。
elmo-archive-lha-dos-compatible
この変数が non-nil であれば DOS 版(吉崎氏オリジナル)の LHA とオプション
互換と見做します。初期値では OS/2 と Win32 のみ t
です。
elmo-archive-cmdstr-max-length
elmo-archive からは(標準状態では)アーカイバをシェルを経由せずに起動し ます。elisp レベルでのコマンド文字列の総バイト数には制限はないとのことな ので、多くのパラメータを一度に与えて動かせるかどうかは OS レベルの問題に なります。これは、例えば数百通単位のメッセージを一度に消去できるかどうか の問題、と読み替えてください。
OS/2 ではシェルを介さずに発行できるコマンド文字列は 8190 バイトまでなの で、余裕を見てデフォルトを 8000 にしています。OS/2 REXX やシェルスクリプ トなどを噛ます場合、シェルの実装に依存することに注意してください。
なお、アーカイバが処理対象となるファイルのリストを標準入力から受け付ける
(前述の rm-pipe
, mv-pipe
, cat-headers
action
を指定している)場合、1プロセスで処理することができます。
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RFC 1939 で規定されている POP3 を利用してメールを読むためのフォルダです。
書式:
‘&’ [ユーザ名][[‘/’ 認証法][‘:’ 番号の振り方][‘@’ ホスト名][‘:’ ポート番号]][‘!’] |
認証法には、‘user’ (生パスワードを送信して認証) と ‘apop’ (APOP で認証) の 2 種類があります。
番号の振り方には、‘uidl’ (UIDL コマンドによる番号付け) か ‘list’ (LIST コマンドによる番号付け) のいずれかを指定します。
default 値:
ユーザ名 -> 変数 |
例:
&hoge@localhost -> localhost へユーザ ‘hoge’ でアクセス。 &hoge@popserver:109 -> ホスト ‘popserver’ のポート 109 番へ ユーザ ‘hoge’ でアクセス。 |
APOP を利用するには、‘md5.el’ が必要です。(XEmacs では必要ありません。 ) ‘md5.el’ は 本パッケージの ‘utils/sasl/lisp/’ か Emacs/W3 パッ ケージ (http://www.cs.indiana.edu/elisp/w3/docs.html)、または LCD archive から入手可能です(GPL2)。
フォルダ名の最後に ‘!’ が付いていると、SSL を利用してコネクションを張ります。
変数 elmo-pop3-default-stream-type
の値が ssl
なら、‘!’ を付け
なくても SSL を使います。starttls
なら ‘!!’ を意味します。
これらの場合、通常の接続をするにはフォルダ名の最後に‘!direct’ を付けます。
(SSL を利用するには 本パッケージの ‘utils/ssl.el’ をインストールする 必要があります。なおかつ、OpenSSL に含まれる ‘openssl’ にパスが通っている 必要があります。 STARTTLS を利用するには、さらに、starttls パッケージをインストール する必要があります。)
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emacs-w3m (http://emacs-w3m.namazu.org/) を用いて WWW 上の新聞やニュースサイト、メーリングリストアーカイブなどを 読むためのフォルダです。
w3m および emacs-w3m がインストールされている必要があります。
書式:
‘@’ モジュール名 ‘.’ フォルダ名 |
モジュール名、および フォルダ名 に入る値については emacs-w3m に付属の ‘README.shimbun.ja’ を参照してください。
例:
@airs.wl -> wanderlust ML アーカイブ (モジュール ‘sb-airs.el’ 使用) @asahi/ -> ‘sb-asahi.el’ モジュールに含まれるフォルダのアクセスグループ |
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elmo-shimbun-update-overview-folder-list
初期設定は all
。メッセージをフェッチしたときに overview を更新す
る新聞フォルダを指定します。全ての新聞フォルダで overview を更新したい場
合には、all
を設定します。フォルダ名の正規表現からなるリストを設
定する事で、更新するフォルダを限定する事も出来ます。
例:
(setq elmo-shimbun-update-overview-folder-list '("^@airs\\." "^@namazu\\.")) |
サマリの表示を更新するには、フェッチした後に s rescan が必要です。
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namazu (http://www.namazu.org/) を用いて、検索式にマッチした メッセージを集めた仮想的なフォルダを構成します。
書式:
‘[’ namazu 検索式 ‘]’ [ インデックスのパス(絶対パス) ] |
インデックスのパスのデフォルト値は elmo-nmz-default-index-path
で指定できます。
例:
[wanderlust] -> デフォルトのインデックスから "wanderlust" にマッチするものを探す [semi flim]~/Mail/semi -> ディレクトリ "~/Mail/semi" にあるインデックス から "semi flim" を探す |
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フォルダ名入力時に空白を入力したい場合、C-q <SPC> でできます。
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インデックスにはエイリアス名(別名)を定義できます。
(setq elmo-nmz-index-alias-alist '(("cache" . "~/.elmo/cache") ("docs" . "~/documents"))) |
の様に設定することによりインデックスの別名を定義できます。 上記例であれば、
[wanderlust]cache |
と入力すれば、‘~/.elmo/cache’ にある namazu インデックスを対象として、 キーワード ‘wanderlust’ で検索を行います。
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elmo-nmz-default-index-path
, elmo-nmz-index-alias-alist
の
値としてインデックスのリストを指定することも可能です。
リストを指定すると、複数のインデックスを対象とした検索となります。
例えば、
(setq elmo-nmz-index-alias-alist '(("all" . ("~/.elmo/cache" "~/documents")) ("cache" . "~/.elmo/cache"))) |
のように指定すると、
[wanderlust]all |
と入力すれば、‘~/.elmo/cache’ と ‘~/documents’ のインデックスを対象として、キーワード ‘wanderlust’ で検索を行います。
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複数のフォルダを仮想的に一つに見えるようにするフォルダです。
書式:
‘*’ フォルダ1 [‘,’ フォルダ2] … [‘,’ フォルダN] |
‘*’ の後に、‘フォルダ1,フォルダ2,…,フォ ルダN’のように ‘,’ (コンマ)で区切って、一つに見えるようにしたいフォ ルダ群を指定します。
例:
*-fj.editor.xemacs,-fj.editor.mule,-fj.editor.emacs -> -fj.editor.xemacs, -fj.editor.mule, -fj.editor.emacs が一つの フォルダとして見える。 *+inbox,-fj.rec.tv,%inbox -> +inbox, -fj.rec.tv, %inbox が一つのフォルダとして見える。 |
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指定した条件を満たすメッセージのみを含む仮想的なフォルダです。
書式:
‘/’ 条件 ‘/’ フォルダ |
条件には、以下を書けます。
first: 全メッセージの先頭から数字の数だけメッセージを切り出します。 last: 全メッセージの末尾から数字の数だけメッセージを切り出します。
例:
/last:10/-fj.os.linux -> -fj.os.linux の最近の 10 個のメッセージ のみを表示するフォルダ /first:20/%inbox -> %inbox の最初の 20 個を表示するフォルダ |
since: 日付より最近のメッセージのみを取り出します。(日付を含みます) before: 日付より以前のメッセージのみを取り出します。(日付を含みません)
日付には以下が書けます。
yesterday -> 昨日 lastweek -> 先週の今日 lastmonth -> 先月の今日 lastyear -> 去年の今日 数字daysago -> 数字 日前 (e.x. 3daysago) 日-月の略名-年 -> 日付そのものの指定 (ex. 1-Nov-1998) |
例:
/since:3daysago/+inbox → 最近3日間の +inbox 中のメッセージ。 /before:yesterday/+inbox → 昨日より以前の +inbox 中のメッセージ。 |
メッセージのフィールドの中身が文字列にマッチするメッセージを取り出します。 フィールド名、文字列に大文字小文字の区別はありません。
例:
/from:teranisi/+inbox -> +inbox で、From: フィールドに "teranisi" という文字列を含むメッセージのフォルダ /body:なんとか/%inbox -> %inbox で、本文に "なんとか" という文字列を含むメッセージのフォルダ |
フラグ名で指定されたフラグを持つメッセージを取り出します。
指定出来るフラグ名には、以下のものがあります。
unread -> 未読 important -> 重要 answered -> 返信済み forwarded -> 転送済み digest -> 未読またはグローバルフラグ付き any -> 未読、返信済み、転送済み、グローバルフラグ付き |
また、グローバルフラグとして設定したフラグも同様に設定することが出来ます。
グローバルフラグとは、wl-summary-set-flags
(F キー)により付与できる
任意の名前を持つフラグです。フラグの名前は自由に定義することができます。
デフォルトでは、‘important’ フラグが用意されています。
グローバルフラグが付与されたメッセージは、‘'flag’ フォルダの
サブフォルダを閲覧することで、まとめて読むことができます。
See section 内部フォルダ.
例:
/flag:digest/%inbox -> %inbox のうち、未読または重要な メッセージのフォルダ /flag:wl/+ML/Wanderlust -> +ML/Wanderlust のうち、wl という グローバルフラグが付いたメッセージのフォルダ |
条件部分が ‘!’ で始まると否定の条件指定となります。複数の条件を ‘|’ で区切って指定すると、OR 条件となります。同様に、‘&’ で区 切ると AND 条件を指定できます(AND 条件は OR 条件よりも優先して評価されま す)。さらに、‘(’, ‘)’, で囲うと条件式をグルーピング指定できます。
また、条件の省略記法として ‘tocc’ を用意しています。 ‘/tocc:xxxx/’ は、‘/to:xxxx|cc:xxxx/’ に展開されます。 ‘/!tocc:xxxx/’ は、‘/!to:xxxx&!cc:xxxx/’ に展開されます。
例:
/from:teranisi&!to:teranisi/+inbox -> +inbox で From: フィールドに "teranisi" を含み、 To: フィールドに "teranisi" を含まない メッセージのフォルダ /tocc:"Yuuichi Teranishi"/+inbox -> +inbox で、To: フィールドか Cc: フィールドに "Yuuichi Teranishi" を含む メッセージのフォルダ /(from:yt|from:teranisi)&subject:報告/+inbox -> +inbox で、From: フィールドが "yt" か "teranisi" を含み、かつ Subject が "報告" を含む メッセージのフォルダ |
注意
文字列部分に、空白文字、‘"’、‘/’、‘)’、‘|’、‘&’ を含みたい場合は、文字列全体を ‘"’ で括る必要があります。(‘"’ で括られている文字列中に ‘"’ を含む場合は、‘\’ でエスケープす る必要があります)。これらの文字を含まない場合でも ‘"’ で括るのは問 題ありません。
応用編
*%inbox,/from:teranisi/%inbox@server -> %inbox、および、 %inbox@server の中で From フィールドが "teranisi" のメッセージ群、 をいっぺんに表示するフォルダ。 /last:100//to:teranisi/*+inbox,%inbox -> +inbox と %inbox 中のメッセージのうち、 To: フィールドが "teranisi" にマッチする メッセージの最近の 100 個を表示するフォルダ。 /from:hogehoge//last:20//tocc:teranisi/%#mh/inbox@localhost -> %#mh/inbox@localhost の中で、To か Cc に "teranisi" が含まれる メッセージの最近の 20 個のうち、From が "hogehoge" のものを 表示するフォルダ。 |
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フォルダ閲覧時に、自動的にメッセージの取り込みを実行するフォルダです。
書式:
‘|’ 取り込み元 ‘|’ 取り込み先 |
フォルダ閲覧時、取り込み元から取り込み先へ自動的にメッセージ が移動します。POP を利用してメッセージをローカルにダウンロードして閲覧し たい場合は、
|&username@popserver|+inbox |
のように指定すると、フォルダの表示を更新するときに ‘&username@popserver’ から ‘+inbox’ へ、メッセージを自動的に 取り込みます。
また、二つ目の ‘|’ を ‘|:’ にして、
‘|’ 取り込み元 ‘|:’ 取り込み先 |
とすると、取り込み元から取り込み先にメッセージをコピーします。次に そのフォルダにアクセスした際には差分だけを取り込みます。 POP サーバにメールを残したまま、メッセージを ‘+inbox’ にコピーして 閲覧したい場合は、
|&username@popserver|:+inbox |
のようにします。
例:
|%inbox|%myinbox -> %inbox から %myinbox へメッセージを取り込んで 閲覧するフォルダ。 |*&user@popserver1,&user@popserver2|+inbox -> &user@popserver1 と &user@popserver2 から +inbox へメッセージを 取り込んで閲覧するフォルダ。 |-gnu.emacs.sources|:+sources -> -gnu.emacs.sources から +sources へメッセージをコピーして閲覧する フォルダ。 |
メッセージが移動した後、フック elmo-pipe-drained-hook
が呼ばれ
ますので、ダウンロード後に実行したい関数を登録しておくと良いでしょう。
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Wanderlust の内部に保持したメッセージを閲覧するためのフォルダです。
書式:
‘'flag’ [‘/’ グローバルフラグ] ‘'sendlog’ ‘'cache/00’ 〜 ‘'cache/1F’ |
‘'flag’ というフォルダは、グローバルフラグで指定したフラグの 付いたメッセージを集めた仮想フォルダです。
デフォルトで定義されているグローバルフラグとして ‘important’ フラグがあります。このフラグは、後述の重要マーク(‘$’)を付けることで メッセージに付加されます。重要マークをメッセージにつけておいて、あとから 見直したいときなどに便利です。グローバルフラグを省略した場合は、こ の ‘important’ フラグを指定したものと看倣されます。
また、後述のサマリモードにおいて、自由にグローバルフラグを定義してメッセー ジに付加することも出来ます。See section 使用方法(TIPS).
このフォルダでメッセージを削除すると、そのメッセージについていた グローバルフラグ が削除されます。また、このフォルダにメッセージ を追加すると、そのメッセージには グローバルフラグ が付けられます。
‘'sendlog’ は ‘~/.elmo/sendlog’ に記載されているメッセージのうち
キャッシュしているものを集めた仮想フォルダです。自分自身への cc を
付け忘れた時などに有用かもしれません。
これを利用するには、wl-draft-use-cache
を non-nil に設定して、
送信したメッセージをキャッシュするようにしてください。
‘'cache/00’ 〜 ‘'cache/1F’ はネットワーク経由で読んだメッセー ジのキャッシュにアクセスするためのフォルダです。00 〜 1F には、キャッシュ ディレクトリ (‘~/.elmo/cache’)のサブディレクトリ名を指定します。
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ローカルファイルシステムのファイルを閲覧するためのフォルダです。一つのディ レクトリを一つのフォルダとして扱います。
書式:
‘file:’ ディレクトリのパス |
例:
file:~/work -> ‘~/work’ file:/etc -> ‘/etc’ |
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指定されたフォルダの配下のサブフォルダを仮想的に一つのフォルダとして扱え るようにするフォルダです。サブフォルダの増減は自動的に反映されます。
書式:
‘access:’ ルートフォルダ |
例:
access:%INBOX -> %INBOX 以下の IMAP のメールボックスの全て access:'cache -> 全ての 'cache フォルダ |
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この文書はYasutaka SHINDOHによって2011年5月月11日にtexi2html 1.82を用いて生成されました。