Regexp

• \wに日本語文字も含まれるが、$KCODEを適切に設定するか、 個別に指定する必要がある。 (\bは\wと\Wを表す幅0の正規表現。)

  # euc-jpの環境の場合
  /a\b/ === 'あaあ'  #=> 2
  /\ba/ === 'あaあ'  #=> nil
  /\ba/e === 'あaあ' #=> nil
  /\ba/e === 'あaあ' #=> nil
  
  # Shift_JISの環境の場合
  /a\b/ === 'あaあ'  #=> 3
  /\ba/ === 'あaあ'  #=> nil
  /\ba/s === 'あaあ' #=> nil
  /\ba/s === 'あaあ' #=> nil
  

• Regexp#eql?とRegexp#hashは定義されていない (Object#eql?とObject#hashが使われる)ので、 Hashのキーには向いていません。

  //.eql? // #=> false
  
  2003-05-07: 現在は定義されています。
  
  p(//.eql?(//))
  => ruby 1.6.8 (2002-12-24) [i586-linux]
     false
  => ruby 1.7.3 (2002-12-11) [i586-linux]
     false
  => ruby 1.8.0 (2002-12-31) [i586-linux]
     true
  

• ある文字列を含む正規表現を作る場合には Regexp#quoteする必要があります。 ^*1

  a = 'a.c'
  /^#{a}$/ === 'abc'              #=> 0   (マッチした)
  /^#{Regexp.quote a}$/ === 'abc' #=> nil (マッチしない)
  

• Perlでは正規表現 $ にマッチできる箇所が文字列末尾の "\n" の中に2カ所 ありますが、Rubyでは1カ所しかありません。(が、ruby 1.8 で Perl に 従うようになりました。[ruby-dev:20125])

  # Perl では $ は改行の前と文字列末尾にマッチする
  % perl -e '$s = "\n"; $s =~ s/$/o/g;   print "[$s]\n";'
  [o
  o]
  
  # Ruby では $ は改行の前にしかマッチしない
  % ruby -e '$s = "\n"; $s.gsub!(/$/, "o"); print "[#$s]\n"'
  [o
  ]
  
  % ruby-1.8.0-2003-05-01 -v -e '$s = "\n"; $s.gsub!(/$/, "o"); print "[#$s]\n"'
  ruby 1.8.0 (2003-05-01) [i586-linux]
  [o
  o]
  

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^*1セキュリティホールになる可能性もあるので十分注意してください。