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10. 終わり

はい、以上がマニュアルです—あなたはもう自分自身の人生を送ることができ ます。連絡をとってください。あなたの猫によろしく伝えてください。

おお、神よ—さよならを耐えることはできません。(すすり泣き。)

チャールズ・レズニコフはそれを非常によく表しているので、ここは彼のために 譲ります:

賛美の歌 (テデウム)

勝利ゆえにぼくは
歌うのではない、
勝利などひとつもないから、
ありふれた日光のため、
そよ風のため、
春の気前よさのために歌う。

勝利のためではなく
僕としては精一杯やった
一日の仕事のために。
玉座のためではなく
みんなのテーブルの席で。

(新潮文庫「空腹の技法」著:ポールオースター、訳:柴田元幸、畔柳和代、 ISBN:4102451080 より引用)


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